ベルリン日本人国際学校 校長 中川勝美
ベルリン日本人国際学校は,ドイツの首都ベルリンにある全日制の日本人学校です。本校では,学校設立の精神をふまえて教育目標を設定し,その具現化を目指しています。学校設立の精神つまり学校設立の目的は,ベルリン市及びその周辺に在住する,日本及びその他あらゆる国籍の児童生徒のための初等・中等教育を,日本の法規に準拠して実施することにあります。この目的を実現するため,保護者,学校理事会,関係諸機関・団体,隣接校・姉妹校と密接な連携を図り,児童生徒・保護者の信頼に応える教育をすすめています。
また,小学校・中学校学習指導要領に則り,義務教育9年間の教育課程を,小規模校の特色とベルリンの地を生かした豊かな体験を通して教育活動を展開することにより,自他を尊重し,立場や文化の違う人たちとの共生を基底に,確かな学力,健やかな心身を育成し,児童生徒の「自ら学び高め合う力の育成」に努めています。
教育活動では,ベルリン日本人国際学校を取り巻く教育資源を活用した,特色ある教育活動をすすめています。保護者や理事会,学校関係者と緊密に連携し,学校評価を通して理解と協力を得ることに努め,魅力的で特色ある,安心・安全な学校をつくっています。
小規模校の本校では,少人数指導の長所を生かし,児童生徒の発達段階に合わせ,個性に応じたきめ細かな指導を通して学力の充実・向上をめざしています。教職員は互いに切磋琢磨し,小学部から教科担任制とし一部複式授業を実施しながら,確かな学力をつける授業の実現により,一人一人の児童生徒が伸びる学校づくりを行っています。
国際教育に特色のあるベルリン日本人国際学校では,ドイツ・ベルリンの歴史,地理のほか,ベルリンフィルハーモニーや国立オペラ座など,当地に関わる学習や現地校との交流を積極的に進めており,ネイティブの講師による英会話,ドイツ語の学習も行われています。また,国籍を問わず,門戸を開放しています。
教育は,子どもの幸せのためにあります。すべての子どもたちの生きる力を育むことが,今の幸せはもちろん,将来の幸せにつながるものと信じます。そのために,「一人ひとりが輝く学校」の教育目標のもと,理事会,保護者の皆さまとともに学校を運営してまいります。
教育目標
目指す児童生徒像
- 自ら学び考える子
- 正しく判断して行動する子
- 自他尊重し思いやる子
- 心と体をきたえる子
重点目標
- 確かな学力の向上
- 豊かな心と健やかな体の育成
- 国際教育の充実
- 進路指導の充実
目標達成へのアプローチ
- 魅力的で特色ある学校づくり
- 一人ひとりの児童生徒が伸びる学校づくり
- 職員の協働による信頼される学校づくり